ダイビングやシュノーケリングで活躍する「水中カメラ」のおすすめ機種

夏は海でダイビングやシュノーケリングを楽しむという方にぜひご活用いただきたい『水中カメラ』。
海中での楽しい思い出や奇跡のような美しい自然との出会いをしっかり残しておくことができるアイテムです。
海や川、雨の中でも水濡れを気にすることなく写真が撮影できる“防水カメラ”については以前ご紹介しましたが、今回はダイビングやシュノーケリングなど完全に水没させた状態で写真・動画を撮る『水中カメラ』をご紹介します。


水中カメラのメリット

一般にカメラといえば水濡れ厳禁の精密機器ですが、水中カメラは水深5~20mほどの水中(海中)に持ち込んで撮影することができるようになっています。
防水でない一眼レフカメラに“水中撮影用の防水ハウジング”を取り付けて使うという方法もありますが、手軽さでいえば初めから水中撮影用に作られている水中カメラに軍配が上がります。
一眼レフカメラ+防水ハウジングを一度に用意しようとすると非常にお金がかかるので、これは既に愛用の一眼レフを持っている方向けの方法といえるでしょう。


●水深5~20m以上に対応

水中カメラのメリットの一つは、水に濡れるだけでなく完全に水没した状態で使用可能である点です。
ダイビングやシュノーケリングの際に海中を撮影することができるため、海の中の様子をきれいに写して楽しめます。
水深10m前後まで対応のカメラでも、専用の潜水パーツを別売りで購入すれば20m以上の深さまで潜って行けるものもあります。


水中カメラと防水カメラの違い

水中カメラと防水カメラは、どちらも「水濡れOK」のカメラですが、防水性能に違いがあります。


●防水性能の規格

カメラに限らず、製品の防水機能の規格を表す「IP」コードを確認すれば、どの程度の防水性能を備えているかわかるようになっています。
防水等級はIPX8~IPX0(※Xの部分は防塵性能を表す数字が入る場合もあります)まで9つのレベルに分けられています。

保護等級 保護レベル 浸水
0 防水保護なし ×
1 鉛直に(まっすぐに)落下する水滴から保護 ×
2 鉛直~15度以内に傾斜する水滴から保護 ×
3 散水に対して保護 ×
4 水の飛沫に対して保護 ×
5 噴流(流れる水)に対して保護 ×
6 暴噴流(激しい流れの水)に対して保護 ×
7 水に浸しても影響がない程度保護

8

潜水状態で使用できる程度保護

この中で水中カメラと呼べるカメラが備えている防水レベルはIPX8の保護です。


●耐水と防水

一般に、言葉の意味としての「防水」は、水に浸けても機能を維持できることを意味し、水に浸けるのはNGだが水濡れへの体制はあるという状態(上記表であれば保護等級1~6程度のもの)のことを「耐水」といいます。
しかし上記のような保護等級の規格があるため、IPX1以上の製品なら「防水製品」とされています。iPhoneに搭載されているカメラも防水機能がついているので「防水カメラ」といえるでしょう。
いっぽう、水中カメラは水の中に浸した状態で完全に機能するIPX8の等級を備えたカメラに限定した呼び方となります。
水中カメラの仕様の欄には、防水等級が8であることは前提の上で、水深何メートルまで潜れるかということが記載されています。


水中カメラのおすすめメーカー

炊飯器は数多くのメーカーが製造開発しています。
それぞれのメーカーが持っている特徴を踏まえておすすめメーカーをご紹介します。


●GoPro

アメリカで生まれたGoProは、水中/陸上を問わずアクティブスポーツの動画撮影を目的とした、頑丈で小型軽量を特徴とするデジタルビデオカメラ。
ボタンの数が少なく操作が簡単なので、カメラ初心者でも楽しく使えて、いつどんな瞬間も逃さずとらえると評判です。


●OM SYSTEM(OLYMPUS)

日本の光学機器メーカーであるオリンパス。防水仕様でない通常の一眼レフカメラでも愛好家が多く、高い人気を誇ります。
水中撮影モードを搭載した水中カメラ(防水カメラ)を販売しており、水中でも美しい写真を撮影することができます。


●Insta360

中国を拠点に製品開発を行っている会社です。
360度を撮影できるアクションカメラとして、世界各国でシェアされています。 2019年にn本支社「Insta360 Japan」が東京に設立されているので、製品の購入や仕様については日本語で安心してやり取りすることができます。


海の撮影におすすめ!水中カメラの選び方

本記事では、スキューバダイビングやシュノーケリングなど海中のアクティビティにおすすめしたい水中カメラの選び方をご紹介します。


●カメラの種類を決める

水中で写真や動画を撮影するのにおすすめのカメラは、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)/アクションカメラ/360°カメラの3種類です。
それぞれの特徴は次の通りです。

カメラの種類 撮影目的 良い点 注意点
コンデジ
(OM SYSTEMなど)
写真撮影 色補正やマクロ機能などが充実していてきれいな写真が取れる 動画は苦手
アクションカメラ
(GoProなど)
動画撮影 手振れ補正が強い。コンパクトなビデオカメラ。 長時間撮影は苦手
360度カメラ
(Insta360など)
ユニークな映像 ただ撮るだけで不思議な映像になる。 そもそも防水モデルが少ない

水中で撮影した動画を動画サイトにアップしたい、SNSに不思議な映像/画像を載せてバズりたい、という方はユニークな映像を撮影することができる360度カメラや動画に強いアクションカメラがおすすめです。
一方、海中できれいな写真を撮影して思い出を残したい、友人とシェアしたいという方は写真撮影に特化したコンデジがおすすめです。


●水深をチェックする

カメラによって潜水可能な水深が異なります。
カタログや仕様の欄に記載されているので、水中で使用する際はあらかじめ必ず確認しましょう。
シュノーケリング・ダイビングでの潜水目安は次の通りです。

アクティビティの種類 潜水する深さの目安
シュノーケリング ~5m以内
体験ダイビング(ライセンスなし) ~12m以内
初級ライセンスのダイビング※ ~18m程度
中級ライセンスのダイビング※ ~30m程度

※ライセンスを取得するダイビングスクールによって潜れる水深が異なったり、体験ダイビングでもダイバーのスキルに応じて潜る深さを変えたりすることがあります。


●「明るいカメラ」を選ぶ―F値に注目!

水中は陸の上よりも光が入りにくいです。
そのため、より明るい写真を撮ることができるカメラを選ぶ必要があります。
カメラ(レンズ)の明るさを示すのは開放F値と呼ばれる数値です。
購入・レンタルの際はF値をチェックし、開放F値が1.4~2.8程度のカメラを選んでいただくのがおすすめです。
ただし、F値が上記の範囲ではなかったとしても、その他の機能や補正によって水中できれいな写真・動画が撮影できるよう工夫されているモデルもありますので、製品によってはF値だけにこだわる必要もないでしょう。
大切なのは「水中でも明るくきれいに撮れるかどうか」という点です。
店頭やオンラインの商品ページ、口コミなどを確認して調べてみましょう。


●手振れ補正

海の中では波に揺られているので、陸の上で写真を撮るよりもずっとブレやすくなります。
そのため、手振れ補正機能がついているカメラ、手振れ補正機能がより高性能のカメラを選んだほうが安心です。
カメラによっては「水中撮影モード」などあらかじめ水中で使用することを前提とした補正をかけてくれるものも◎。


GOODモバイルのおすすめ水中カメラ5選

シュノーケリングやダイビングなどの海中撮影に最適な、GOODモバイルのおすすめ水中カメラをご紹介します。


・OM SYSTEM(OLYMPUS)│Tough TG-6

重さ 約253g 水深 15m
画素数 約1271万画素 手振れ補正 撮像センサーシフト式手ぶれ補正
タイプ コンデジ 水中モード

Goodモバイルおすすめポイント
防水15mだけではなく、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフな性能を兼ね備えているので、ハードな環境でも安心して撮影を楽しめます。
高画質×F2.0の明るさに加え、水中での高画質撮影を可能にする専用の水中モードも搭載されています。
Wi-Fi機能もあり、スマートフォンによる撮影や画像転送も可能です。


・RICOH│WG-7

重さ 約246g 水深 20m
画素数 約2000万画素 手振れ補正 電子式手ぶれ補正
タイプ コンデジ 水中モード

Goodモバイルおすすめポイント
防水20m、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐寒-10℃と過酷な環境にも耐えるタフネスボディに水中専用「マーメードモード」を備えたリコーのコンデジ。
水中でホワイトバランスを最適化し、青色かぶりを抑えた自然な発色の水中写真や動画を撮影することが可能に。
手袋でも扱いやすいアウトドア仕様の操作性で、ダイビング中でも思い通りにきれいな写真を残すことができます。


・GoPro│HERO

重さ 約86g 水深 5m
画素数 写真約1200万画素
動画4K
手振れ補正 QuikアプリによるHyperSmoothビデオブレ補正
タイプ アクションカメラ 水中モード

Goodモバイルおすすめポイント
受賞歴のあるビデオ手振れ補正で、どのようなアクティブなシーンでもがたつきの少ないスムーズな動画を撮影することができます。
水中に特化したモードはありませんが、防水性能と高いビデオ解像度によって水中でもきれいな動画や写真を撮影することができます。
GoProの中でも基本性能がそろった入手しやすい手頃な価格帯のモデルが「HERO」です。


・IInsta360│ONE RS

重さ 約125.3g 水深 5m
画素数 写真約4800万画素
動画4K
手振れ補正 電子式手ぶれ補正
タイプ 360°アクションカメラ 水中モード

Goodモバイルおすすめポイント
独自の構造設計による頑丈な設計と水深5mまでの防水性で、あらゆるアクティビティに連れていけるアクションカメラ、Insta360。
名前の通り360°カメラとしての性能を備え、さらに“消える自撮り棒”によって第三者視点からの自撮りという新しい動画・写真を撮影できるようになっています。


・Insta360│Insta360 X4

重さ 約203g 水深 10m
画素数 写真約7200万画素
動画8K
手振れ補正 電子式手ぶれ補正
タイプ 360°アクションカメラ 水中モード

Goodモバイルおすすめポイント
専用の別売りケースをつけることで水深50mまで潜れるInsta360のカメラ。
ケースも自撮り棒などのアイテムもカメラに映らない(消える)ので、不思議な第三者視点から映像を撮影することができます。
非常に高画質かつアクアビジョンという美しい水の色を再現できる水中モードを備えているので、マリンスポーツやダイビングの際にも大活躍。
耐寒性能も-20度まで保護されておりウィンタースポーツにもおすすめです。


まとめ

防水カメラのなかでも徹底的な保護レベルを備え、潜水できるように作られている「水中カメラ」はダイビングやシュノーケリング、海や川での写真・ビデオ撮影に大活躍するアイテムです。
特に潜って使うつもりがないという場合でも、水辺での撮影は手が滑ってカメラを落としたり、転倒してカメラが水に浸かってしまったりといったアクシデントの恐れがありますので防水性能の高い水中カメラがあると撮影も遊びも安心して楽しむことができるでしょう。
さらに、アクションカメラや360度カメラがあれば一風変わった面白い映像を撮ることができます。
SNSでみんなに見せたい、ユニークな映像を残して楽しみたいという方はぜひ試してみてください。とくに水中を360度カメラで撮影すると、まるで小さな惑星を外側から撮影しているような非常に興味深い映像を作ることができます。
地上での動きや視界とは全く異なる水中の世界をぜひ高画質な写真・映像で残してください。
ご紹介したカメラはレンタルサイトなどで借りることも可能です。一時的に使いたい方や購入を迷っている方は、まずはレンタルして試してみるのもおすすめです。

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